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【プジョー308】九州の某中古車屋に騙された話③

   

こちらの続きです。
前回は納車当日の様子までをチラッと記載しましたが、今回からはいよいよ購入したプジョー308の状態・状況について述べていきたいと思います。

▼エンジンについて

まず、308に搭載されているエンジンについてご紹介させて頂きたいと思いますが、既にご存じの方にはお馴染みの「EP6(通称”プリンスエンジン“)」と呼ばれるBMWとPSA(プジョー/シトロエングループ・現:ステランティスNV)共同開発の1.6L DOHC 直噴 フローティングベアリング式シングルタービン・インタークーラー付きターボエンジンです。
BMWと共同開発と謳ってはいるものの、個人的にはN/Aと高出力型(200PS以上)THPエンジンに採用されているバルブトロニック機構&吸排気ダブル可変バルブタイミング機構を見る限りほぼBMW製エンジンと言っても差し支えないと思います。

さて、一見画期的に感じるこのエンジンには下記のような弱点があります。

〇バルブカバー(タペットカバー)自体の熱害による変形/溶融
〇バルブカバーガスケット硬化/劣化のよるオイル漏れ
〇ブローバイガスミストによるバルブカバーPCVバルブの閉塞
〇ダイレクトイグニッションコイルの突然死
〇タイミングチェーンテンショナーのヘタリ
〇タイミングチェーンの伸び
〇タイミングチェーンガイドの摩耗
〇↑これらによるバルブタイミングの狂い
〇高圧燃料ポンプ(HPFP)故障

〇エンジンオイルフィルター/クーラーガスケット硬化によるオイル/クーラント漏れ
〇バルブステムシール劣化によるオイル食い
〇可変バルブタイミング機構用ソレノイドバルブ故障
〇ディバーターバルブ故障
〇ウエストゲートバルブ制御用ソレノイドバルブ故障
〇ピストンリング固着or破損
〇IN/EXバルブ自体の欠け/溶損
〇不純物または燃調狂いによるキャタライザーの詰まり/溶損

ざっと思いつくだけでこれだけのウィークポイントがあります(もはや欠陥エンジン)。
さて、これらがどうなっていたか、またはどのような改良や整備がなされていたか、その確認等を納車翌日より徐々に進めていきました。

▼各部の確認

重複しますが、この308はターボ車なのでタービンの状態が見たいです。
ということで早速インテーク系パイプなどを外して確認。


こうしてザッと確認する限りフィンの変形・ケーシングとの干渉・シャフトのガタつきなどは特に無く、軽い力でスムーズに回転しているため、とりあえずタービンはまだセーフだと感じました(勿論白煙も吹いていません)。

とりあえずエンジンオイル・エレメント交換はしておきます。
相変わらずエレメントは非常にイヤらしい位置にあります。
しかしカバーの頭にはナメたような傷がありますね。合わないボックスソケットとかモンキーとかプライヤーとかでも使っいたのでしょうか?

ということで、カバーも純正新品に交換します。エレメントはマイレ社製の物。

上抜きですが、真っ黒いオイルが4L弱抜けました。
ちなみに、EP6エンジンは下抜きでなければ抜き切れません。


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よし、とりあえずエンジンオイル/エレメント交換が済んだので次に進みます。

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