【自動車保険】中断証明書が発行されず等級が振り出しに!?ネットでクルマ・バイクの購入は慎重に①
タイトルの通り、こんな実体験があったのでこれも記載したいと思います。
これまでネット上で現車確認をせず4台ほどクルマを購入してきましたが、5台目にして初めて大失敗を犯しました…。
<ネット売買>
これまで所有しているクルマに飽きのようなものを感じてしまい、かつて猛烈に欲しがっていたクルマに対する所有欲に火が付き、乗り換えたいという思いが日に日に強くなっていきました。
ある日のこと、何気なくネットオークションでお目当てのクルマを漁っていたところたまたま発見。そのクルマは1円スタートとなっていて、出品されて間もないのか入札者が誰も居ない状態でした。
<出品者の信憑性>
タイトルや出品説明文には「美車」「キレイ」「不具合無し」という言葉が躍り散らかしており、若干引きのショットではあったものの、画像を見る限りコンディションはその説明文の通りに思えました。
出品者のアカウントに目をやると、当時の評価件数トータルは20余りで良い評価が90%。特に自動車・バイクを専門に売買しているアカウントであれば本当に色々な購入者が居るため、100%良い評価というのはかなり難しいと思うものの、冷静になれば良い評価が90%というのは低いです。
更にアカウントから過去の取引歴を見ると、傷やダメージのあるクルマにはどこにどういう傷があるかということが記載されていて、キレイではないクルマに対しては美車やキレイという言葉は使用していないようでした。
こういうことから「この出品車両の説明文は間違いないだろう」と思い込んでしまい…。
しかし念には念にで、私は細かく神経質な性格でもあるため、入札前に「本当に大きなダメージや不具合は無いか、あった場合は当該部分を撮影した画像を当方のアドレスによこせ」という質問もしましたが、返答は「大丈夫!絶好調!」と旨の内容だったため、結局その言葉を信じ入札したましたが…これがやはり大きな間違いだったのです。
<落札と陸送>
それから数日、私は1円時から予算目一杯の金額で入札していましたが、結果的に予算より多少安く落札することが出来ました。
決して相場よりバカみたいに安かったわけではありませんでしたが、かつて欲しかったクルマをそこそこ安く落とせた喜びで多少舞い上がっていました…。
出品者からの連絡は早く、夜間の落札でしたが当日中に文面での連絡、翌日午前中に電話口での連絡があり、日本語の話し方を聞く限り外国人ではない様子。
翌々日には「予備検査と陸送手配が終わり書類も発送した!」旨の連絡があり、ここまでの対応は特段不満はありませんでした。
(予備検査についてはこちらの記事をご覧下さい)
書類の発送はレターパックで行われたため(送料\510当方持ち)連絡の翌日には到着したものの…肝心の書類はファイルや封筒に入れられておらず裸のまま突っ込まれていて、これは初めての経験でした(しかも宛名書きの字が汚い)。
この時点で「ん?」と少しの不安が生まれていました。
書類は早々に到着したものの、肝心の陸送業者(ちなみに株式会社ゼロ)から連絡が来ない。結局、最初の連絡が来たのは受け渡し完了した旨の連絡があった12日後でした。
話を一端すっ飛ばしますが、後に装着されていたドラレコの保存動画を確認したところ、私用の移動に使ったと思われるシーンがいくつも保存されていて、日付から実際にゼロに引き渡したのは連絡があった日から1週間後だったということが判明しました。
そりゃどうりでゼロからすぐ連絡が来ないわけです。
↑ゼロのキャリアカーに積載中の様子
こうなると予備検査も正式に行われず紙を通すだけの所謂「ペーパー車検」かと思ってしまいましたが、運輸支局に持ち込み検査ラインを通ってる映像があったため、予備検査は間違いなく正式に受けていたことが分かりました。
↑関東運輸局・東京運輸支局に入場する様子
↑構内
↑検査中の様子
<現物の状態>
ドラレコの映像を確認する限り何やかんやあったようですが、落札から約3週間程で手元に到着。到着当日は悲しくも無駄にとても良い天気でした。
車両は既述の通り予備検査に合格しただけで登録が未完了、即ち公道を走ることが出来ないため、ゼロさんに搬送場所を指定しヤードから回送ナンバーを付け自走で運んで貰いました。
ゼロの方から「車両のご確認をお願いします」と言われザッと見渡したところ…まーーー傷があるわあるわ傷だらけ!バンパー下の整流スポイラーはビロンビロン、ドラレコ映像でも確認しましたが、雨天時も私用で走り回っていたようで雨汚れや色んな汚れで汚い汚い!
後日、ダメ元で「キレイになるかな」と淡い期待を持ちコンパウンドWAXを掛けたものの、ルーフやボンネットのクリア層が時既に遅しという具合でザラザラ…鳥糞跡や雨染みも取れず…。
話を戻して、アイドリングを続けるエンジン音もどことなく調子悪気…変な音が。
陸送業者は引き攣った顔面の私を後目に「有難う御座いました!」とそそくさと退散。少しばかりその場で呆然と立ち尽くす私。
画像上では確かに一応キレイに見えいたものの実車とこれほどまで違うとは…。
各部をアップにして写していないのも怪しいと警戒すべきで、何よりも現車確認の重要さを痛感しました。もし現車確認していれば絶対手を出さなかった。
確かに走る・曲がる・止まるは一応出来るが、明らかに調子が良さそうには思えないエンジン音やその他作動音。しかも車体の下辺りからは何らかの干渉音が聞こえる…。
気温が若干低かったせい(それでも15℃程度はあったかと)+ターボエンジンということもあるとは思うが、それにしてもアイドリング状態で昼間からこんなに排ガスの出る様子が見えるものか…ニオイも何となく濃い。
恐らく、バルブシールのヘタり・ピストンリング・シリンダー摩耗などによって、排ガス検査で異常が出ない範囲でオイル食い等が発生していたものと思われます。
テンション超絶ガタ落ち状態でエンジンを切ろうとキーに手を掛けイグニッションスイッチを回そうとするが…何だか少しキーグラグラする…。キーを回そうとするが…回らない!硬い!
「は??エンジン切れない!?」
セルを回してしまわないよう、僅かに奥側に回しオリャッ!っと一気に手前側に回したら無事OFFの位置になりキーを抜くことが出来ました。
もはやこの時点で、私の中で「このクルマを所有しよう」という意欲は完全に消え去り「手放そう」という意欲だけが猛烈に湧き上がっていました。
<全て自己責任>
購入を失敗だと思おうが事情がどうであれ、現車確認もせず全てネット上で判断・購入した場合は全て自己責任となるのが現状です。
「見落としがあるかもしれない」「現状優先」「引き渡し後のクレームは受け付けない」こういった条件の元で売買が行われていることが大半で、所謂博打みたいなところもあります。
特にネットオークションやフリーマーケットなどでの個人売買において、購入した車両に何らかのトラブルが発生したとして、国民生活センター(消費者センター・消費生活センター)に問い合わせたところで何の解決もならない(厳しい)=泣き寝入りなのが実情です。
結局、自身の元に到着してから凡そ1週間で手放すという結果に。
これまでの車歴で最短1年未満というクルマがありましたが、今回はそれを大幅に上回る人生史上最短記録を叩き出しました。
車両は以前とあるクルマの買取でお世話になったことがある解体屋へ打診したところ、思いの外高値を付けてくれたため即決定。
二束三文で手放さずには済みましたが、こんな結末は初めてでした。
↑買取屋のローダーに乗せられた様子。排ガスモクモク具合が少し確認出来る。
<失敗しないために>
〇取引数が多いかつ良い評価が100%近い出品者を選ぶこと。
〇過去の出品車両情報が確認出来れば徹底的にすること。
〇少しでも気になる点があったら遠慮せず絶対質問すること。
〇現車確認は出来るなら絶対に行うこと。
〇どうしても現車確認が難しい場合は、無理を言ってでも出品者から詳細画像や動画を送って貰い、そのリクエストを拒否するようであればその出品者からは購入しないこと。
失敗するリスクを回避するためには、これらがマストだと思います。
言う迄もなく落札した車両を所有する気満々でいたため、まさか到着して1週間余りで手放すことになるなど微塵も考えてもおらず、必要書類が到着して早々、下記の通りの無駄な各種手続きをスタートさせていたのでした。
a.現車両売却
b.車庫証明申請
c.自賠責保険加入
d.希望ナンバー申請
e.任意保険切り替え
<a.現車両売却>
落札した車両が到着した当日に「やっぱり売買(買取)契約を取り消すことは出来ないか!?」と買取店の担当者に打診したくらいです。
売買契約から既に5日程経過していたため、担当の方は「ど…どうされましたか!?」「当日や翌日にやっぱり売るのをやめたいということはありますが…」と驚いてました。
契約書には翌日迄であればキャンセル可能と記載されていましたが、流石に1週間弱経ってやっぱり売るのやめた!は無理な話です。
<b.車庫証明申請>
¥3,000弱のお金と警察署まで往復した労力が無駄になり、自動車保管場所証明書とステッカーが単なるゴミと化しました。
<c.自賠責保険加入>
24ヶ月分(当時¥20,010)で加入していましたが、契約解除手続完了となるまで1ヶ月程度の日数を要したため、全額返金とはならず¥5,000程損をしました。
自賠責保険は車体(車台)番号に掛けられるもののため、ナンバーを登録しようがしまいが、契約日から日数が経過していれば全額戻って来ることはありません。
<d.希望ナンバー申請>
所有・登録する気満々で、しかもデザイン(図柄)の希望ナンバーを申請していたため、希望番号予約センターにただただ¥8,000強のお金を無駄に払っただけになってしまいました。
一度手数料を納付すると、ナンバー登録の有無に関わらず手数料が返還されることはありません。
<e.任意保険切り替え>
これまで所有していた車両を売却したことに加え、本来新たに所有することになっていたであろう車両について、当然任意保険を「車両入替」として手続きしたのですが、これが後々ややこしい事態に発展します。
かなり長くなったため、その②に続きます。