inakamoto -イナカモト-

地方暮らしとクルマとバイク 趣味と闘病記…

「雪道はFFで十分!」はちょっと違う…かな…~L175S~②

   

※引越し記事です。

長々となっておりますが前回の続きです。

▼駆動方式とバランスの関係性

エンジンとトランスミッションの重量が同じであることはまずありません。
このことから、横置きエンジン車は左右の重量バランスおよび重心バランスが悪いということは非常に分かり易いと思います。
自転車やバイクもそうですが、身体を左に傾ければ(=重心を左へ)左に旋回し右に傾ければ(=重心を右に)右に旋回します(或いはしようとする)。
これは自動車にも当てはまり、左右どちらかが極端に重いと重い方へ進んでしまいがちな性質を持つようになります。
このようなクルマ且つアライメントが狂っているクルマで雪道を運転すると「直進していたら突然フラついてスピンした!」など恐ろしい経験をする可能性が非常に高いです。

▼バランスに優れた良いクルマは疲労感が少ない

重量バランスや駆動力配分が良い=頭が良く賢いAWDシステムを備えたクルマは雪道を「これでもかっ!」という程快適に走ることが出来るので、余計な神経をすり減らすことがなく疲労度合いが全く違います。
アホな四駆で走る1時間と秀才四駆で走る1時間では天と地の差です。
どのメーカーのどのクルマがポンコツで、どのメーカーのどのクルマが優れているか」は書き方によっては訴えられかねますのでズバッと申し上げることは出来ませんが、安価なクルマであっても「あれ?これ凄く快適じゃないか!」と思えるクルマがあるはずですので是非ご自身で乗り比べて確かめて下さい。
しかしながら、こういった体感はドライバースキルや経験で当然差が大きく異なるため、偏に文章のみで「このクルマは素晴らしい!」と言ったところで意味は無いと思っています。

▼L175Sの雪道走行の感想

結論も含めて言うと、低コストな二輪駆動車+リアサスペンションがトーションビームなどのリジット車は乾燥路面や圧雪路面は問題無くてもツルツルのアイスバーンやミラーバーンで直進安定性が極端に悪化します。
これはアライメント・ジオメトリー変化の大きいサスペンション形式・位置、そもそもアライメント調整に特殊なシムなどが無ければどうにもならないリジットアクスル式やトーションビーム式サスペンションならではの弱点でもあります…。
それと、駆動していない車輪のタイヤハウス内に雪がこびりつき常にタイヤと擦れ合うような状況ではリアタイヤが抵抗となり直進安定性は最悪となります。
↑いくら駆動輪に十分な荷重が掛かるFF車とはいえ、雪が徐々に雨に変わり除雪されていない圧雪路面が融け始めニチャニチャになった状況では走行不能に陥る可能性も非常に高くなります。
尚、後の調査でローダウン時(この状態)の後輪トーが前後で15~20mmも違っていました…。
かなりの「トーイン」でトーションビーム特有の症状です。
但し、殆どのトーションビーム(トレーリングアーム)系サスペンション車はデフォルトでトーインの設定となっています。

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