【ムーヴ】ドライブシャフトブーツ(インナー)交換~L175S~
※引越し記事です。
こちらも中古新規検査・登録前に行った整備です。当然、ドライブシャフトブーツに亀裂が入ってましてグリスがとっ散らかっているようでは検査に合格できません。
〇新品のドライブシャフトブーツ
今回はドライブシャフトを外さずブーツを交換する方法を取ったので、分割式ブーツでお馴染みの「明治産業株式会社」の「Speasy(スピージー)」を使用します。
品番は「BAC-KA03R」になります。
↓中には取説・グリス・バンドなど一式入っています。
右も左も同じですので、左右交換の場合は2個必要です。
まずはジャッキアップしてウマを掛けて下に潜れるスペースを作ります。
後は仰向けの作業になるので結構キツイです(真夏だったら死にそうです)。
手を突っ込むスペースが殆ど無い助手席側から攻めます。
ブーツはステンレスのバンドで固定されているので、マイナスドライバーとハンマーを上手く使い爪を起こして取り外します。面倒であればニッパーでバッツリ切っちゃいましょう。
そして捻るように捲るようにするとパコッとブーツが外れます。この時、中にある大量のグリスが滴ってくるので注意です!
運転席側は助手席側に比べてスペースが広いのでここまでしんどくはないです。
元々付いていたブーツは分割タイプではなかったため、ニッパーでチョキチョキ切れ目を入れて取り外しました(もちろんニッパーはグリスまみれです)。
外し終えた後は古いグリスを綺麗に拭き取ります(エアーコンプレッサーがあればユニバーサルジョイント部分にエアーを吹きかけ残存グリスを押し出すことができます)。
↑オルタが見えるので運転席側です。
綺麗にしたところに新しいリチウムグリスを注入します(個人的にクリームたっぷりシュークリーム状態にはしたくない派なので、付属のグリスを全量入れるようなことはしません)。
それと、やはりユニバーサルジョイント部分を完璧に綺麗にするにはドライブシャフトを外した方が良いでしょうね(但しATFが出てしまいますが)。下に潜って仰向けで腕も自由に動かせない状態での作業は非常に辛いので、ドライブシャフトを外した方が良いでしょうね(但しATFが出てしまいますが)。
新しいブーツを取り付ける前に一度仮に合わせてみます。
このスピージーはスプリングと薄い板が噛みあうことによって密着するようになっているので、無理にはめようとしたり変形させたりすると使用不可となります。
あとはドラシャに装着するだけですが、ドラシャ根元のブーツが被さる部分やブーツの合わせ部分などにグリスが付着しないように箱に付いてる「グリースプロテクター」を装着します。
そしてブーツを被せます。
助手席側は相変わらずスペースが狭いのでキツいです。
最後に付属のSUS製バンドでカシメロックして完了となります。
また、バンドにはカシメ方向が指定されているのでそれに従います。
(回転方向にバンドの先端が向かないようにします=バンド先端は回転方向の逆側)
バンドがズレてブーツが歪んだ際はマイナスドライバーなどで調整します(もちろん締めつけがしっかりしていれば問題ありません)。
↑汚たないですね;外れなければいいんです。
以上でイン側ドライブシャフトブーツの交換が完了となります。
本当は交換している様子の動画も撮りたかったのですが、グリスまみれでそれどころではありませんでした…。