【ムーヴ】タイロッドエンドボールジョイントブーツ(ダストカバー)交換~L175S~
※引越し記事です。
〇新品のダストブーツ
今回使用するのはブーツ類ではお馴染みの「Miyaco(ミヤコ自動車工業株式会社)」の品番「TBC-006」です。
ダイハツ公式の呼び名は「ステアリングリンクジョイントダストシール」で純正品番「45479-B2010」です。
〇ジョイントプーラー
タイロッドエンドボールジョイントをハンマーなどでブッ叩いて強引にナックルから離脱させるならば必要ありませんが、ロアアームボールジョイントブーツや他にプーラーが必要な部品を交換する予定があるならば持っておきたい工具です。
今回購入したのは↑で値段の割にしっかりとした造りの物ですが、ロアアームボールジョイントをナックル部から離脱させる際にドライブシャフトブーツとの間に入れるわけですが、厚みがあるせいでそのままでは入らなかったため、下記画像のように若干削る必要がありました。
(この件についてはロアアームボールジョイントブーツ交換記事で記載します)
頭の方をメインにグラインダーで削りました。
ブーツをマイナスドライバーなどで外し易くしていきます。
また、プーラー等でタイロッドエンドを離脱させる前に、ステアリングロッド・タイロッドエンドの長さ(または何回締めていたか)を記録しておきますが、自身で後にトーを測定しアライメント調整する場合はこの限りではありません。
そして、ナットを完全には外さず浅く掛けた状態でプーラーを使って離脱させますが、「バキーン!」という結構な音と共に外れるため、初めて行う方は「黒ひげ危機一髪」や「ワニワニパニック」の要領でびっくりするかもしれません。
(私は大学時代の整備実習等で何度もやってますので慣れちゃってますが)
あとはステアリングロッドからタイロッドエンドを外せばOKです。
これでステアリングラックブーツも交換できます。
ブーツを外すと古いグリースが塗り散らかされているので、パーツクリーナー等を使って綺麗に拭き上げ、もしボールジョイントに異常があればタイロッドエンドASSYで交換します。
↑綺麗にグリスを拭き取った画
そして、新しいグリスを塗り込みます。ボールジョイントをグルグル動かしながら万遍なく塗り込みます。
使用するグリスはリチウムグリス(万能グリス)が宜しいと思います。
そして新しいブーツを取り付けます。
取り付けには大きいボックスソケットなど使用する方もいますが、プライヤー等でも傷が付かないように丁寧に行えば問題ありません。
あとは逆の手順で元に戻せば完了となります。
万一「ハンドルのセンターが合わない」「真っ直ぐ走らない」などが起きた場合は、外す前のストアリングロッドの長さとタイロッドエンドが合っていない可能性があります。もう一度確認しましょう。
それでも直らない場合はトーを測定し調整します(トーが何か分からない場合はショップで調整してもらいましょう)。