inakamoto -イナカモト-

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【疾患】適応障害・うつ病からの退職・失業

   

タイトルの通りです。
この度、適応障害・うつ病の精神疾患など※1により会社を退職し職無の身となりました。

本記事は同様の疾患を抱えた方、または同様の疾患を抱えた社員・従業員を抱えた企業の管理職・人事職、精神疾患への理解を深めたい方に向けた内容となっているため、それ以外の健常者の方々には無利益・無意味な内容となります。

▼精神疾患が悪化した要因

文章では上手くまとめることが困難なため、箇条書きにて表したいと思います。

a.業務量と対価(賃金・給料・給与・賞与等)が合っていない
b.会社のために様々気を遣い尽くしても何もならない
c.社内に良き理解者(理解してくれようとする人)が居ない
d.皆己のことで精一杯で他人を見る余裕が無い

a.これは日々のバイタリティーに大きく関わる部分だと思います。
どれだけ頑張っても対価が少なければ、どんどん志気もバイタリティーも下がり続けます。
これだけやってもこうなのか…」という気分は人間を簡単に破壊します。

b.「a.」と被る部分が多くありますが、重要取引先からの無茶な要求でも飲む。
それは何のため?会社のためです。自分以外の社員のためです。自分一人の都合で嫌な顔を見せるわけにはいきません。
こうすることによって、自分も壊れていき場合によっては周囲の人間も壊れることもあります。
そして上がGOを出せばそれに従うしかないのです。それが会社員でありサラリーマンなのです。

c.これは中々辛いです。誰にも思いを吐露することが出来ない。話したところで理解を得るのは非常に困難。そうするとどうなるか、自分で只管抱え込むしかありません。
これも人間を破壊へと導きます。

d.これもある種日本の文化の一つというか、皆自分のことだけ考えています。特に仕事では。
何の為に職場に行ってますか?何をしに職場に行ってますか?職場は何をするところですか?
レクリエーションでも何でも無いから当然と言えば当然のことですね。

ここに挙げた以外にも10年以上前から抱えていた疾患が大きくなり爆発したような感じとも言えるかと思います。

▼復職面談

休職から3ヶ月が経過しようとしていた某日、「復職可否の判断を〇月〇日〇時から行う」旨の連絡があり、それは支店長自らより電話口で伝えられました。
結果的に、面談前日になっても復職か退職かの結論を自分で出すことが出来ませんでした。

猛烈に悩んでいた要因の一つには「この年齢で無職」となることがとても恐ろしく感じたからです。
退職をすれば当然、これまで付いていた「株式会社○○・○○支店・○○(役職)」という肩書が自分から消滅してしまいます。
それは即ち”何も無い人間“になってしまうということでもあります。

面談は小さな会議室でNo.1である支店長と実質No.2である人事の責任者と自分という3者面談形式で行われました。
こういう時というのは、異常なまでに五感が研ぎ澄まされるような感覚になります。
支店長と人事長が見つめるpcの画面に向けられる表情、事務方の動き、印刷されていく書類…。
コピー機から刷られた紙が全て自身の退職に関する書類に思えて仕方がありませんでした。即ち、会社側はもうこの人に自主退職をしてもらうつもりなんだと。

私が勤めていた会社はグループ会社の社員等を全て含めると約20,000人規模の企業で、一応大企業の部類に入る会社ではありました。
とはいえ給料・給与・賃金・賞与・昇給・各種手当はかなり低く、自身では到底納得のいく待遇ではありませんでした。
そういったことも精神を破壊させる一つの要因にもなっていたのでしょう。

人間は自身の行動に相応しい対価を得て納得が出来で初めてまともに生きて行ける生き物なのです。

▼仕事に支障が出る症状

これに関しても殆どこちらに記載していますが

○今やったことなど直近の行動を忘れる(物の紛失)
○ボーッとして意欲が湧かない(湧き難い)
○何に対しても悲観的になる(↑に繋がる)
○眩暈のようにふらつきが出る
○行動・動作が遅く(鈍く)なる

こういった諸症状が強く現れてしまうため、まともに仕事をすることが難しくなります。
私が適応障害・うつ病と診断を受け休職する前日の仕事終わりには、一部の先輩や同僚がわざわざ何を思ってか、真っ暗なラウンジで一人何かの抜け殻のようにボーっとしていた私に「大丈夫?何か様子がおかしいよ?」という声が掛けられていました。
その時は自分が変な行動をしていたとは思ってもいないですが、今考えれば相当奇怪な行動を取っていたのだと、自分が打ってる文面を見れば分かります。

▼現在辛いこと

こんなことを言うと身も蓋も無いですが、”治療をするために病院に通う“という至極当然のことが億劫で苦痛で仕方がありません。
現在の主治医を全面的に信頼出来ていない(あるいは性格的に合わない)ことが大きく関連しているのは間違いありません。
診療して貰う病院で心休まらないなんて…。

勤め人では無くなったということは即ち、ある意味自由な時間を使える身でもあるため、これまで十分に出来なかったことを少しずつ片付けていけるはずなのですが、そういう気持ちが中々湧き上がってきません。
適応障害やうつ病になると動けず横になっていることが多い」ということを良く見聞きしましたが、酷くなる前は全く理解することが出来ませんしたが、いざ自分が罹患するとその意味が痛い程良く分かります。

この記事を完成させるまでには記載の通りかなりの時間を要しました。
それはこの疾患によって

どこに読点/句読点を打てば良いか
どこを漢字で表記すれば良いか
どこに段落を設ければ良いか
どこまでで1ブロックとすれば良いか
何をどこまで伏せれば良いか
カッコ書きか符か
箇条書きか文章か

こんなことまで激しく悩んでしまうからで、やはり自身でも普通じゃなく異常だなと感じています。

作成日:2022/1/30
投稿日:2022/10/7

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